リハビリテーション評価データブック

このデータブックに収められている評価法は801項目にも及びます。一般検査のみならず，神経筋疾患，骨関節疾患，高次能機能障害，呼吸器・循環器疾患，小児疾患，精神疾患など多くのリハビリテーション関連診療分野の評価法が16項目から掲載されていて，他の評価法の書籍にはない情報量の多さに驚かされます。評価法の概要はもちろん，正常値・異常値，尺度，初出文献，重要度などコンパクトにまとめられていますので，日常の診療での検索はもちろん，臨床研究や論文執筆にも十分に役立ちます。この本を通じて，いかに決まりきった狭い評価法でしか患者を診ていなかったのかを思い知らされます。自分の専門性を生かした仕事を遂行するには，他の分野の知識や評価法を理解することで初めて成り立つことであり，チーム医療に参加するための必須条件です。リハビリテーション診療にかかわる全ての職種にとって，まさに珠玉の一冊です。