「死にざま」こそ人生「ありがとう」と言って逝くための10のヒント (朝日新書)

著者の本書の内容の講演会に行ってきた訳だが大変な盛況で大歓声の元に終焉した。直訳すると「ユーモアは悲しみや痛みを和らげる」である。人生でやり残したことがある人満足いく生き方をしてこなかった人は結局のところ後悔や死への悲しみが深すぎる人は結局その生きざまへの念が強すぎると心安らかに逝けませんという内容だ。だが、どんな人生でもどんな状況でも人間は実のところ「笑い」は忘れていないちょっとしたギャクやダジャレを言うだけでなんとなく本人も家族もその悲しみを薄れさせる効果があり少しは「まぁしゃーねーか」と思えるきっかけだと言える。人は必ず死ぬ生き物であり、自然の法則からも死ななければいけない生き物だと思う。天命尽きる時が来たならば、どうせならユーモアを残された人に渡しつつ悲しみを荷わせないのが残される者にしてあげられるマナーかもしれない著者のホスピスで見続けてきた、終末論への答えだと思う内容であり人柄がにじみ出た文章は非常に読みやすかった。今回は本書の思いがもっと普及するように★５